ごあいさつ


犬や猫を始めとする家庭動物(ペット)との共存を願う者が集まって,特定非営利活動法人PAL(パル)が設立されました。

現在,日本では多くの種類や多くの数のペットが飼われるようになりました。これらのペット達は家族の一員として可愛がられている一方で,飼われたものの飼い主の手に余ったり,飼い主に飽きられてしまったり,問題をおこしてしまったりして,処分されたり,捨てられたりするペットたちも多いのです。

飼っていたペットたちを遺棄処分するということは,生命の尊さを軽視することになり,子供の教育に悪影響を与えます。また,日本の生態系を崩してしまったり,環境破壊や汚染になったりもします。

この不要とされたペットたちに,救いの手を差し伸べることも大変重要な愛護活動ですが,私達は遺棄処分をせざるを得なかった飼い主たちに,二度とこのようなことを起こしてもらわないため,また,遺棄処分しなければならないような状態にならないためにも,「家庭動物に対しての知識などを人間に周知していくことが重要である」との信念から活動しております。

我が家の愛犬や愛猫も全て人間が遺棄したペットです。それぞれに大変辛い思いをして,縁があり我が家に来た犬や猫たちです。この命に何の罪があったというのでしょうか?

また,近隣の自然を見ても,珍しい外来種の動物たちが遺棄され,日本の生態系を変えてしまっております。いろいろなところに被害もおきています。そして処分されたり駆除されたりしていますが,本来その動物たちが悪い訳では無いのです。全て人間が原因なのです。もっと人間が変わって,動物たちを知って理解し,歩み寄らなければ,多くの動物たちとの共存は難しいでしょう。

現在PALは「犬」の分野についての活動が主になっております。一般家庭において犬と暮らすために必要な知識やマナーなどを,より多くの方に知っていただきたく,公園や公共施設にて活動を行っております。

皆様の各町に「犬の寺子屋」「犬の知恵袋」のような場所が出来,犬との生活について気軽に相談や指導を受けられるようになることを願って頑張っています。普通の一般市民が集まって始まった団体です。どうぞ皆様もお気軽にご参加下さい。

家庭動物と豊かな生活をおくれることを,また,不幸になる動物が1頭でも減ることを,私達PAL(パル)は心から願っております。

特定非営利活動法人PAL  理事長 石川宏子